Instagramは「企画の切り口」と「どのように投稿のクリエイティブに落とすか」が最大の肝です。
それぞれのクオリティ次第では企業がSNSを運用する意義が減退し、最悪の場合ネガティブコミュニケーションとなる恐れもあります。
近年、企業のInstagram利用は主流となっており、多くのブランド・商品で活用されています。
一方で、成功アカウントか否かは両極端に分かれており、一番のポイントはInstagramというプラットホーム特性に合わせて「企画(投稿する内容)」と「投稿クリエイティブ(コミュニケーション)」を適正に表現できるかどうかになります。
特に自社ブランドの紹介など、広告のような投稿ばかりになってしまい全く見られない・ファンが増えないアカウントも未だに多く存在し、非常に時間・費用の投資効率が悪いままになっていることも企業SNSの課題の1つと言えます。
Instagramのプラットホーム特性とは何か?
Instagramの公式コンセプトは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」と定義されています。また「Instagramが毎日インスピレーションを得ることができる場所になることを願い、利用者が自分自身を表現し、大切な人を身近に感じて、情熱的な生き方に変えることができる安全でインクルーシブなコミュニティを育成しています」とも明示しています。
つまり自社やブランド、商品の紹介をする広告プラットホームではなく、
閲覧者が興味関心のある事柄の有益な情報提供の場であるといえます。ブランドや商品を通して消費者が得られる豊かな生活にインスピレーションを与えることが重要になります。
日本企業はいわゆるテレビCMのような広告としての情報発信に慣れており、発信物の全てを無意識に広告化してしまうことがあります。
最終的なマーケティング目標が同一であっても本来発信するコミュニケーションはターゲットやプラットホームによって翻訳する必要があります。しかしながら現状はそれが為されていないケースが多いのです。
Instagramも広告を求めて閲覧する利用者はおらず、テレビやYouTubeのような広告閲覧の強制力もないため閲覧者が見たいと思う形にコミュニケーションを翻訳することが必須条件となります。
Instagramに合った「企画」とは何か?
Instagramに合った企画を検討する際にInstagramの仕様についても理解を深める必要があります。まずInstagramはX/エックス(旧Twitter)のように拡散されることがなく、自ら検索するかおすすめ欄に表示されることが主な流入経路になります。
そのためターゲットが検索するであろうワードで網を張っておく必要があります。
ここで注意すべきポイントが2つあります。
まず1つ目はInstagram上では「ブランド名」や「商品名」でピンポイントに検索されることは殆どありません。例えば、日焼けが気になる場合は「美白 スキンケア」「美白 おすすめ」などのワードで検索されるでしょう。それに対して”日焼け止め”を売りたいブランドの場合、「日焼け止め」として網を張るのはもちろんですが、それでは規模感があまりに小さくなってしまいます。そのためその周辺に存在するニーズまで視点を広げることで、ターゲットとなるユーザーへリーチすることが重要です。
2つ目は広告色が薄い=ためになる情報×商品の紹介という形にどう落とし込むかです。
既出の通りInstagramは広告の閲覧を求めて使用するユーザーもおらず、広告閲覧の強制力もないプラットホームです。そのため商品の紹介以上の情報がないものは=広告とみなされ、閲覧も伸びず検索画面でもクリックされません。
こういったアカウントの改善ポイントは企業が発信する多くの投稿の主語が「ブランドやサービス・商品」になっている点です。そこを「消費者が持つ課題やニーズ・興味関心」へと入れ替えることで、ほぼ同様の要素であっても広告色が薄まり、閲覧メリットのあるコンテンツへと性質を変えることができます。
もちろん新商品の発表やキャンペーンの告知など広告として発信したいものはその限りではありませんがすべての投稿が広告的ではファンを増やすことが難しいため、ニーズ・関心主語投稿:広告=8:2程度の割合を目指しましょう。
Instagramにふさわしい投稿クリエイティブの作り方
前段でも触れた通り、Instagramにおいて新規の閲覧者を誘引する場合のルートとして「検索画面」あるいは「おすすめ投稿」のいずれかがメインとなります。
投稿は「クリエイティブ」「キャプション(本文)」「ハッシュタグ」で構成されますが、
検索画面で表示されるのは、画像投稿であれば1枚目のみ・動画であればサムネイル+プレビュー再生となります。つまり検索時にアカウントの名前やキャプションは一切表示されないため、クリエイティブとして目を引く必要があります。
インパクトのある元素材(写真など)を用意することもある程度重要ではありますが、検索画面で表示されるサイズがかなり小さいため、画像制作の際に工夫が必要です。
工夫ポイントは画像の1枚目(サムネイル)に当たる部分にテキストでタイトルなどを文字入れすることです。そのあとに続く投稿の企画が一目で分かる且つ端的なコピーを検討するとよいでしょう。さらに検索画面対策でフォントはできるだけ大きく、想定される検索ワードで出てくる競合投稿と比較して目を引くかどうかも要チェックポイントです。
さらに満足度を得られる投稿とすることも重要です。
昨今の消費者はビジュアルで情報を得ることに慣れており、活字を読むことに対しての必要カロリーが高くなっていると言えます。そのためキャプション(本文)までじっくり読む必要がある作りの場合、いくらメリットのある有益な情報であっても閲覧やエンゲージも獲得しにくくなります。そのため簡単に情報を得ることができ、さらに有益である投稿が最も良いクリエイティブの作り方です。
概算費用とスケジュール
投稿企画
<概算費用>(全て税抜価格)
投稿種類 | 絵コンテの有無 | 枚数/秒数 | 費用(1投稿あたり) | 備考 | |
フィード | カルーセル | × | 最大10枚 | 0.5万円〜 | ※1 |
動画 | 有り | 最大60秒 | 3万円〜 | ※2 | |
リール | 動画 | 有り | 最大90秒 | 5万円〜 | ※2 |
ストーリーズ | 静止画 | × | 1コマ15秒 | 0.5万円〜 | ※1 |
※1 静止画(カルーセルを含む)の企画はテキスト(Excel)でのご納品となります。
※2 動画の企画はテキストでのご提出→絵コンテの提出(ppt)でのご納品となります。
<スケジュール>
投稿種類 | 必要スケジュール | スケジュール内の 企画数上限 |
備考 | |
フィード | カルーセル | 5営業日 | 10企画 | ※1 |
動画 | 5営業日 | 5企画 | ※2 | |
リール | 動画 | 5営業日 | 5企画 | ※2 |
ストーリーズ | 静止画 | 5営業日 | 10企画 | ※1 |
※ 上記の必要スケジュールは弊社からの初稿提出までのリードタイムとなります。
※1 静止画(カルーセルを含む)の企画はテキスト(Excel)でのご納品となります。
※2 動画の企画はテキストでのご提出→絵コンテの提出(ppt)でのご納品となります。
投稿クリエイティブ制作
<概算費用>(全て税抜価格)
投稿種類 | サイズ | 枚数/秒数 | 費用(1投稿あたり) | 備考 | |
フィード | カルーセル | 1080px×1080px推奨 | 最大10枚 | 4万円〜 | |
動画 | 1080px×1080px推奨 | 最大60秒 | 10万円〜 | ※1 | |
リール | 動画 | 1080px×1920px | 最大90秒 | 10万円〜 | ※1 |
ストーリーズ | 静止画 | 1080px×1920px | 1コマ15秒 | 0.5万円〜 | ※2 |
※ 上記は撮影を含まない価格です。既存素材をご支給いただき、制作することを想定しております。
※ その他素材加工時のデザインには商用利用可のフリー素材を使用する全体の費用となります。
※ 投稿クリエイティブの制作ワークには「キャプション(本文)の作成」「ハッシュタグの選定」を含みます。
※ 上記は定期投稿の費用となり、個別キャンペーン等の素材は別価格となります。
※1 動画編集は事前に絵コンテでイメージのご承認の上、作成致します。
以降、絵コンテからの費用内での変更は基本的にお受けしておりません。
※2 Instagramの仕様上スタンプ等を使用する場合は投稿時に再制作が必要となります。
<スケジュール>
投稿種類 | 初稿提出までの 必要スケジュール |
完成までの 目安スケジュール |
備考 | |
フィード | カルーセル | 5営業日 | 10営業日 | |
動画 | 10営業日 | 20営業日 | ※1 | |
リール | 動画 | 10営業日 | 20営業日 | ※1 |
ストーリーズ | 静止画 | 2営業日 | 3営業日 |
※ 完成までの目安スケジュールにはクライアント様の社内確認を含めます。
※1 動画の修正は絵コンテで承認を得ている範囲のみ行います。