国産よりも旨味が強い!?コスパ最強のアメリカンポーク/大手商社食品部門及び輸入推進協会
クライアント | 大手商社食品部門及び輸入推進協会 |
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目的 | 海外産=低品質、おいしくないという先入観の払しょく |
課題 | 国産=高品質、海外産=低品質というイメージの強さから、海外産の精肉の採用は長年活発ではなく、コストの低さのみが基準となっていました。 |
業務サポート領域 | 品質を訴求したとしても明確なエビデンスがなく、海外産という先入観で正当な評価をしてもらえない時期が長く続き、日本人の味覚で、品質訴求が可能な手法としてマインドシェアの味覚分析が採用されました。 |
海外産=低品質、おいしくないという先入観を払しょくし、難関だった大手流通の採用を獲得しました。
国産=高品質、海外産=低品質というイメージの強さから、海外産の精肉の採用は長年活発ではなく、コストの低さのみが基準となっていました。
またいくら品質を訴求したとしても明確なエビデンスがなく、海外産という先入観で正当な評価をしてもらえない時期が長く続き、日本人の味覚で、品質訴求が可能な手法としてマーケティング会社マインドシェアの味覚分析が採用されました。
国産豚よりも旨味・甘味が圧倒的に強い!?
検査後すぐに一般的な品質の国産豚よりも「旨味」「甘味」がしっかり強い豚であることが有意差をもって証明できました。
国産よりも価格が安い豚肉が、国産よりも品質が高いというこの検査結果は非常に大きなインパクトをもたらし、長年高い牙城であった大手流通の採用も即決となり、異例の専用売り場の確保に成功し、国産豚との味の差をパネル化した販促物が設置され、価格と品質の高パフォーマンスから一気に大人気商品となりました。さらに様々な記事に取り上げられ、国産豚よりも美味しい海外産豚としてその認知度を高めることとなりました。
話題性の高さから業務用にも圧倒的な採用率で拡大
当初は各小売店への採用が目的でありスタートした施策であったものの、流通だけではなく、生活者の評価も非常に高く話題となったため、ここでさらに拡大戦略を策定し、業務用への採用にも乗り出しました。
業務用での商談でも、店頭で評価された国産豚との味わいの差やそのコストパフォーマンス、店頭での大きな売り場や催事の反響の様子など、今生活者に最も響く豚肉のブランドとして固有のブランド名を訴求したところ、想定を大きく上回る採用率を記録し、わずか2年で当初の想定の倍以上の売上規模を獲得することに成功しました。
この成功の要因としては、生活者にとってメリットのある情報を端的に訴求できた点にあります。おそらく当時、市場調査をしたとしても現在の豚肉に不満があると答える人は少なかったでしょう。しかし本事例の豚肉が投入されたことで、「値段にかかわらず旨い豚肉がある」「もちろんその豚肉が欲しい」という生活者の先入観を一新する結果となりました。特にパッケージが簡素で差別化が訴求しにくい精肉売り場において味覚分析を活用した訴求は主婦にとっても明解であり、思わず食べてみたくなる購買のスイッチを上手く押すことができた事例です。