味覚検査のエビデンスを活用した店頭プロモーション/大手乳業メーカー
クライアント | 大手乳業メーカー |
---|---|
目的 | 嗜好性が高いカテゴリで生活者が感じる「難しくて選べない」課題を、味覚分析を活用し相性を視覚的に表現することで「美味しいものを楽しく選べる」へと転化 |
課題 | 嗜好性が高いカテゴリにおいて、新しい顧客を獲得するための課題として、「選びにくさ」「どう選んでよいか自体が分からない」こと |
業務サポート領域 | 味覚検査・分析・提案 |
生活者が知らない食べ合わせを店頭パネル化しプロモーション
生活者が知らない食べ合わせを店頭パネル化し、来店者に対する食べ合わせ提案、生活者のマンネリ解消と買い合わせ点数増加を同時に解決しました。
嗜好性が高いカテゴリで生活者が感じる「難しくて選べない」課題を、味覚分析を活用し相性を視覚的に表現することで「美味しいものを楽しく選べる」へと転化しました。選べる選択肢が増えることで生活者の消費が活発化し、店頭の販売数(買い合わせ点数)も増加しました。
「選べない」という生活者の心理的ハードルの高さを店頭プロモーションで解消
「より本格的」「より嗜好的」あるいは「商品数がべらぼうに多い」など生活者が買い物する際に選択の負担になってしまう要素は多々あります。
日々の買い物は忙しい仕事や家事の合間の出来事であり、自分以外の家族が食べることを考えると、チャレンジして失敗するリスクよりも、間違いのないいつもの味を選ぶ傾向にあります。本件も同様で、嗜好性が高いカテゴリにおいて、新しい顧客を獲得するための課題として、「選びにくさ」「どう選んでよいか自体が分からない」ことが明確でした。
そのため味覚検査を活用し、いくつかの商品同士の相性をパーセンテージの一覧をパネル化し、当該カテゴリの売り場に設置したところ、パネルの設置前後で約1.5倍の売上を獲得するに至りました。
意外な組み合わせでも店頭で「安心感」を得られれば生活者は動く
前述の事例は一般的に組み合わせが良いといわれているカテゴリ同士の組み合わせ訴求でしたが、一見疑ってしまうような「意外な組み合わせの訴求」でも同様の効果が見られました。
これまで味覚のエビデンス無しに「意外な組み合わせ」での店頭プロモーションを行ったところ、ほとんど商品が動かず、にぎやかしで終わらない手法をご相談いただいたという経緯がありました。実際店頭プロモーション以外でも意外な組み合わせの訴求は多いものの、実購買に繋がっているケースは少なく、話題性・にぎやかしに終始しているケースが圧倒的に多いのが事実です。ところが意外な組み合わせを味覚分析でパーセンテージを見える化、販促ツール化し店頭プロモーションを行ったところ、実購買へつながり、販促目標販売数を大きく超える結果となり、このことから消費者が欲しいのは斬新な提案や新しさではなく、おいしさの根拠の提示により「間違いない」という安心感が必要であることが明らかになりました。
特に忙しい中買い物をしている主婦にとって、リスクのある新しい商品へチャレンジする労力はとても負担の大きいもので、特に家族が気に入らなかった際に1人で消費できない量の商品はそのハードルがより高まります。
味覚検査の活用は、それらのハードルを下げ安心感を提供するコミュニケーションとして多く活用されており、生活者に対する調査からも「安心して商品選びができる」という評価を得ています。