寺院のマーケティング事例紹介-リブランディングとコミュニケーション改善により集客促進
クライアント | 秋葉総本殿 可睡斎 |
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目的 | 集客(来山客)促進 |
課題 | 檀家制度の衰退や信仰心の希薄化、団体旅行需要の減少などで集客(来山客)が減少。 |
業務サポート領域 | コンサルティング ・寺院内でのディスカッション実施 ・他の寺院の事例紹介を含めた提案書の作成 ・体験メニューの開発 ・大手旅行代理店へのプレゼンテーション WEBソリューション ・ウエブサイトリニューアル ・ツイッターアカウントの導入 ・ツイッターフォロアーの獲得サポート ・USTREAMユーストリーム中継の実施 クリエイティブ ・タグラインの開発 ・ロゴデザインの開発 ・リーフレットの制作 プロモーション ・シンポジウムイベントの企画 ・テレビ取材の誘致 |
寺院内での賑わいを復活させることを目指し、寺院内で新たなプロジェクトを立ち上げました。まず、現代の社会的ニーズに適した寺院の強みを再定義し、その強みを最大限に活かして集客施策を展開。ターゲット層に訴求する具体的なコミュニケーション施策を通じて、坐禅や精進料理といった寺院ならではの体験型コンテンツを提供し、寺院とかかわりのなかった層を新たな顧客として引き込むための施策を推進しました。
ディスカッションによる強みの発掘で寺院のコミュニケーションを見直し
複数の僧侶を集めてディスカッションを実施し、寺院が提供できるユニークな価値、すなわちUSP(独自の強み)を深堀しました。その結果、寺院の「坐禅」や「精進料理」の体験メニューが、特に新規顧客を引き付ける重要なコンテンツであることが判明。これをコアプロダクトと位置付け、来山客を呼び込むための基盤としました。
また、新しいメッセージを発信するために、寺院のデジタルマーケティング戦略も大幅に見直しました。寺院のウェブサイトをリニューアルし、特に30代キャリア女性向けの体験コンテンツを強調。さらに、ソーシャルメディアを駆使したプロモーションを強化し、株式会社ソラノートと共同でUstreamを使った「ダダ漏れ坐禅中継」を実施しました。これに加えて、リーフレットのデザインも刷新し、さまざまなチャネルを通じて寺院の魅力を発信することで、コミュニケーションの幅を広げました。
また、企業研修の誘致を目指して新たな体験プログラムを開発し、旅行代理店に向けたB2Bプレゼンテーションを実施。これにより、集客チャネルの多角化を図り、寺院の収益基盤を強化しました。
イノベータ層とのコンタクトから寺院の認知拡大
「ダダ漏れ坐禅中継」は、従来のマーケティング手法にとどまらない、革新的なコンテンツ配信として注目を集め、メディア露出の拡大につながりました。これにより、テレビ取材の誘致にも成功し、ツイッターのフォロワー数はわずか1ヶ月で1,000人を突破するなど、寺院のデジタルマーケティング戦略が大きな成果を上げました。
特に、イノベーター層とのエンゲージメントを通じて、寺院の認知は急速に広がり、寺院としての価値が再認識されました。この結果、大型の団体予約や在家修行者の獲得といった具体的な成果が得られ、さらなる成長基盤を築くことができました。寺院のブランドエクイティを高めつつ、ターゲット層との深い関係構築を図ることで、今後のマーケティング活動にも弾みがついています。