世界初の技術のコミュニケーション戦略立案サポート/大手総合食品メーカー
クライアント | 大手総合食品メーカー |
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目的 | 生活者が理解でき「欲しくなる」コミュニケーション戦略の立案 |
業務サポート領域 | 売れるコミュニケーションストーリー開発 |
生活者がまだ体験したことのない世界初の新技術だからこそ、生活者が理解でき「欲しくなる」コミュニケーション戦略の立案をサポートしました。
最新技術=生活者が喜ぶものとは限りません。
昨今発売される多くの新商品の中でも「新技術」「〇〇初」という商品をよく目にするでしょう。
しかし今や市場は成熟し、生活者は十分満たされているため、「何の価値があるか」が不明確な新技術や商品は見向きもされません。
もちろん生活者にとって非常にメリットのある新技術も開発されていますが、伝え方でミスをし、売れない商品になっているケースが散見します。
本事例はそのようなコミュニケーションロスをなくし、生活者に届けるための戦略を立案しました。
生活者が最も評価する新技術の「コア価値」は何か?
新技術がプロダクトにもたらす新しい体験は1つとは限らず、複数発生するケースがあります。
しかし、その全てを商品の価値だと主張しても生活者にとっては「一体どんな商品なのか?」がぼやけて伝わってしまい、新しさを感じることができず魅力的でない商品になっていきます。
今回の技術もプロダクトの複数の点で今までにない体験を生活者に提供できる商品でしたが、最も生活者が「他にない」と感じ、「高いお金を払う価値がある」と感じるかの検証が必要でした。
マインドシェアに相談いただく以前に既に一度マーケティングリサーチを実施済でしたが、「良さそうな商品ではあるが、どう良いのかハッキリしないので判断できない」という結果が出ており、その要因はまさに「技術でできる全てのことを価値へ詰め込みすぎた」ことによるぼやけた商品になってしまっていたことが原因でした。
そのためマインドシェアでは複数の価値観・消費感度を持つ生活者を集め、どんな価値観や消費感度を持つ生活者が評価するのか、さらにその評価した「他にはない価値」は何かの詳細分析を行い、ターゲット及び「コア価値」の策定を行いました。
開発サイドの技術優位と生活者メリットは異なる
前述の通り、ターゲットとコア価値を設定し、次は当該商品のコミュニケーション戦略の考案へと移ります。ここで思慮しなければならない点が「開発サイドの技術優位と消費者メリットは異なる」ということです。
今回の場合、コア価値を先に選定していますが、主語が「開発サイド」であるか、「生活者」であるかによって同じコア価値でも表現の仕方は全くと言ってよいほど異なります。
そのため生活者主語でコア価値を伝達するためのコミュニケーションを複数考案し、さらに生活者に対しマーケティングリサーチを行うことで、候補の中でも最も評価が高い表現=コミュニケーションを選定し、全体戦略を設計しました。
その結果、当初のマーケティングリサーチでの「良さそうな商品ではあるが、どう良いのかハッキリしないので判断できない」という評価から、「ぜひ欲しい!どこで買えるの?」と生活者が思わず欲しくなる商品へとコミュニケーション戦略で導くことに成功しました。
さらに発売後は世界的フードフェスティバルでも評価され、新しい技術が生み出す今までにない体験ができる商品として各方面で大きな話題を呼んでいます。